Azure OpenAI Service “on your data”で自社自社オリジナルのChatGPTを作成!?
こんにちは!
システムズナカシマのインターン生、中嶋です。
ただ今、テクノロジーについて勉強中。こちらのブログでは、学んだことをシェアしています。
今回のテーマは、2023年6月にマイクロソフト社がパブリックプレビューを発表したAzure OpenAI Service の「on your data」です。
■ChatGPTへの自社データ取り組みが簡単に!?
OpenAI といえば、今話題のChatGPTを開発したあの会社ですね。
でも、Azure OpenAI Serviceとは何でしょう?Azure OpenAI Serviceは、マイクロソフト社が提供するクラウドサービスです。今回、新しく誕生した「on your data」は、OpenAIのさまざまなモデル(たとえば、GPT-3やGPT-4など)に対して、顧客自身のデータを組み込んで、カスタマイズすることができるという画期的なサービスです。
ChatGPTに自社データを組み込む流れは、以前から注目されてはいましたが、実装には大量のデータセットを用意し、モデルを再学習させる必要がありました。そのプロセスは、かなり煩雑。専門的なプログラミング能力がないと、自社で実装することは現実的ではありませんでした。「on your data」が画期的と言われる理由の一つは、以前と比べて、自社データの組み込み作業が格段に楽になったこと。「顧客は自身のデータセットを使ってモデルをファインチューニング(既存の学習済みモデルの一部と、新たに追加したモデルを合わせた全体の微調整)し、カスタムモデルを作成できます。チャットAIの開発のハードルを大きく引き下げることになりますね。
■ChatGPTのカスタマイズの活用法とは!?
では、ChatGPTに自社データを組み込むと、どんなことができるのでしょうか。
たとえば、社内規定や社内マニュアルなどをChatGPTに読み込ませることで、「育児休暇を申請するための社内手続きは?」といった、社員向けの質問にも答えられるようになります。業界のニーズに合わせてカスタマイズすることもできます。例えば、金融業界が顧客の取引データや市場データを活用して、個別の投資アドバイスを行うことができます。医療業界であれば、患者の検査結果、症状などのデータを組み込み、治療提案の参考にできますね。
このように、自分たちの用途に合わせてChatGPTをカスタマイズすることで、より正確性と実用性向上を目指すことができます。
社内機密や個人情報の流出は大丈夫なの?という懸念も出てきますが、「on your data」では、顧客のデータは顧客自身が管理し、Azure上で処理されます。これにより、データのセキュリティとプライバシーが確保され、機密性の高いデータを取り扱う場合でも安心して利用できるとされています。
自分たちだけのための、より頼れるChatGPT。惚れてしまいそうですね。
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