Open AIの極秘プロジェクト「Q*(Qスター)」って!?脅威なの?
AI音痴の魅力ハンター&ライターなまず美紀(みきてぃ)です。
AIの最新ニュースを入手するべく、AIのプロ集団が集まるシステムズナカシマを突撃するシリーズ。
今回のテーマは、OpenAI社の極秘プロジェクトと噂される『Q*(Qスター)』。みきてぃと同社A社員の会話形式でお届けします。
■発端はOpenAIアルトマンCEOの解任騒動!?
みきてぃ:大変です!なんと「AI界に怖いオバケが出た」という噂を聞いたのですが!
A社員:落ち着いてください。何のことですか?
みきてぃ: ChatGPTを生み出した企業、OpenAI社のCEOサム・アルトマン氏が「オバケが怖い」発言をして、翌朝にCEO職を解任されたとか!?
A社員:随分と雑な情報ですね…。
確かに昨年11月、アルトマン氏の解任騒動はありましたね。結局、OpenAI社の社員770人中710人が「アルトマン氏を復職させなければ、自分たちも辞める! 」と直訴したことで、彼は無事CEOに復帰しましたが。
みきてぃ:サムったら、社員に愛されているんですね!オバケが怖いと発言したというのは?
A社員:「オバケ」はちょっと意訳しすぎですね。アルトマン氏の発言は下記の通りです。
「私たちが作ったのは道具なのか、それとも生き物なのか。心底、恐怖を感じる瞬間があります」(原文:I think there is a real moment of fear which is like, is this a tool we built or a creature we have built)
(2023年11月16日、オークランド市内のイベント「Robot Heart」にて)
■極秘プロジェクト『Qスター』とは
A社員:そして、この発言はOpenAIの極秘プロジェクト『Q*(Qスター)』によるAGIの誕生を示唆しているのではないかと言われています。
みきてぃ:Qスター?やはりオバケ、、オバケのQ太郎😱?(注 本人の感想でありキャラクターには一切関係ございません)
A社員:まあ、昭和世代はそういう連想になりますよね。
みきてぃ:オバケのQ太郎とは違うんですか?じゃあ、AGIって何ですか?
A社員:AGIとは、Artificial General Intelligence(汎用人工知能)です。AGIは人間より賢い知能だと言われています。
みきてぃ:AIも充分賢いと思いますが、AIとAGIの違いは?
A社員:従来のAIは文章を書く、画像を生成するなどが得意で、特定のタスクを行うために作られたものです。一方、AGIは特定のタスクに限定せず、より汎用的かつ自律的に、どんなタスクでも遂行できるように作られています。A Iとの大きな違いは、小学生レベルの計算や数学的推論、問題解決、意思決定などができる点です。
みきてぃ:私もAGIに推論・解決・決断して欲しい課題をたくさん抱えています。なんと頼もしい♡
A社員:頼もしくもあるし、危険とも言えます。
■AGIは人間のツールか脅威か!?
みきてぃ:危険とは?
A社員:ChatGPTなどのAIは、人間が選んだ情報で学習させることで、人間のニーズに合わせて最適化できますが、AGIは自律的、つまり勝手に学習して進化することができるので、制御不能、予測不能なのです。
みきてぃ:つまり、暴走すると人間がコントロールできなくなるってことでしょうか?
A社員:そうです。人間の常識とは全く違う観点で、価値観や善悪、正義といったものを判断して、意思決定してしまう可能性もあります。
みきてぃ:人間が作ったAGIに「人間は敵だ」と判断されると怖いですね‼︎
A社員:アルトマン氏の解雇劇も、Qスタープロジェクトが進む中で、OpenAI社内で、その安全性や倫理性を警戒する役員と、開発を進めたいアルトマンCEOとの対立が要因だったのではないかと言われています。
みきてぃ:なるほど。アルトマンCEOは、”生き物”に恐怖を感じると言いながらも、開発を進めたいのですね。いずれにせよ、これまでのAIの進歩を考えると、Qスターの開発・進化は止められない気がします。そして、近い将来、私たち人間の生活や仕事に大きな影響を与えそうですね。
A社員:ちなみに、以上はあくまでも噂です。OpenAIもQスタープロジェクトについて明言しているわけではなく、真実はベールに隠されています。
みきてぃのレポートは以上です。
少なくとも、オバケのQ太郎とは関係ないことは確かですね!
私はむしろAGIはドラえもんのような存在だとも感じました。ドラえもんは、のび太がトラブルに遭うたびに、自律的に考えて解決策を出してきてくれますもんね。Qスターも、もし本当に世の中に出てくる日があるのなら、人間を脅かす存在ではなく、人間に寄り添う優しいAGIでいてほしいものです。
※記事内に出てきますキャラクター名は本人の感想でありキャラクターには一切関係ございません。
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