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アノテーション作業の簡易化と効率化を実現!?画像認識プラットフォーム「roboflow」

魅力ハンター&ライターなまず美紀(みきてぃ)です。

さて、前回の突撃取材でご紹介した『寿司トレイン』を覚えていらっしゃいますか。軍艦巻きが横転しているのをカメラが捉えて、アラートが鳴っていましたよね。(前回の記事はこちら🍣

寿司トレインが上下逆になった寿司をとらえている様子

『寿司トレイン』のシステムを支えるのは、いったいどんな技術なのか。今回は、それを明らかにするために、AI音痴のみきてぃがシステムズナカシマを突撃取材。社員Nさんを捕まえて、説明をお願いしました!

みきてぃ:先日『寿司トレイン』を見せてもらいましたが、あれ、すごいですね!AI君はどうして「正常な寿司」と「異常な寿司」の区別がつくのでしょうか。

社員Nさん:事前に学習させているからです。実は、画像認識のプラットフォーム「roboflow」を使うと、簡単に画像系AIツールが作成できるのです。

みきてぃ:roboflow、今回のブログの主役ですね。『寿司トレイン』が、寿司を見分けていたのは、事前にroboflowで学習させていたからなのですね。

roboflowがアノテーション作業に革命をもたらす!?

社員Nさん:せっかくなので、roboflowを使ったオブジェクト・ディテクション(物体検出)のデモを見せましょう。画像の中の物体が検出されて、四角で囲まれていますね。roboflowは、この物体が犬なのか、猫なのかといったクラシフィケーション(分類)も、たとえば、歩道と車道を切り分けるといったセグメンテーション(分割)もできます。

roboflowを使ったオブジェクト・ディテクション(物体検出)のデモ。画像の中の物体が検出されて、四角で囲まれている。

みきてぃ:roboflowかしこい!しかし、どうやって学習させたのですか?

社員Nさん:みきてぃさんは、アノテーションってわかります?

みきてぃ:わかりません!

社員Nさん:ですよね。AI業界におけるアノテーションとは、機械学習の構築に必要な教師データ(正解データ)を作るために、関連する情報をタグ付けする作業のことです。

みきてぃ:なんだか面倒くさそうです。

社員Nさん:面倒です。通常のアノテーションは、非常に煩雑で骨が折れる作業なのです。ところが、roboflowはアノテーション作業を自動で行い、人間の手間を大幅に省いてくれる点で、非常に画期的なのです。roboflowのアノテーション作業をお見せしましょう。

roboflowを使ったアノテーション作業デモを拝見!

まず、ここにキリンがいますね。従来のアノテーションでは、手動でキリンを四角で囲って、「これはキリンだよ」と教えないといけない。「roboflow」には、ラベルアシストという画期的な機能がついていて、自動で四角く囲って、過去の学習データを元に、「キリン」「ゼブラ」など、自動でラベル付けしてくれるのです。ほら、こんな形状の犬も、「犬」と判断できます。

社員Nさん:「roboflow」すごい。私はモップかと思って見逃していましたけれど、犬なんですね。

社員Nさん:また、オグメンテーションと言って、23種類のフィルターを組み合わせることで、既存のデータセットの画像を左右・上下反転させたり、コントラストや彩度を変えたり、一部を切り取る、障害物で一部を隠すなどして、画像を増幅させることができます。

みきてぃ:オグメンテーションによってデータセットを多様化させることで、多様な視点や環境における物体をより正確に認識できるようになるということですね

社員Nさん:そうです。roboflowは認識精度も確認できるのですが、寿司の認識は、96.8%の精度です。

みきてぃ:優秀!

社員Nさん:何より画期的なのは、roboflowを使えば、SEなど専門家に頼らずとも、誰でも画像認識AIが作れてしまうことです。

みきてぃ:企業が自社商品やサービスに合わせてAIを開発したいときに、外部委託しなくても、一般社員でもできちゃうかも、ということですか。

社員Nさん:その通り。roboflowには、過去にアノテーションしたデータも取り込めますし、roboflowでアノテーションしたデータセットを、他のツールにエキスポートすることで、引き続き追加学習させることもできます。

みきてぃ:学習内容が失われないのですね。学習塾の生徒にたとえると、自ら学んでくれて、飲み込みが早い。転塾しても、学んだ知識は蓄積されて、かしこくなるばかり。とても優秀な生徒だということですね。

寿司トレインだけではない、roboflowの可能性

みきてぃ:そして、『寿司トレイン』に戻りますが、roboflowを作って、サクサクと「正常な寿司」「異常な寿司」を学習させたので、寿司のチェックができるというわけですね。「roboflow」で作成した画像系AIツールは、回転寿司以外にも使えます?

社員Nさん:もちろんです。目視で行っているチョコレートの形状の検品とか。実物や静止画像だけでなく、YouTube動画内にりんごが何個あるかも、チェックできます。高速道路を走る車から、一般車とトラックを識別しカウントできます。

みきてぃ:今後、roboflowを活用したAIツールがたくさん生まれて、各業界で業務効率化が実現しそうですね。ありがとうございました。

また学びたくなったら突撃しまーす。

youtubeロゴのかわいい手描きアイコン寿司トレインのデモはこちら

youtubeロゴのかわいい手描きアイコンroboflowを使ったアノテーション作業デモはこちら

Roboflowに関する記事は、下記をご覧ください。

>> roboflowとは?会社概要や取り組みについて

>> オブジェクトの方向も認識できる物体検出技術

>> 【AI開発事例】AI図形認識とOCRの文字認識

>> 画像からAIモデルを数分で作成・DLできる「Roboflow Universe」

>> オブジェクト検出データにラベル・アノテーションをつける「LabelImg」

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