SONYのモーションキャプチャー『mocopi』。〜超小型&低価格の魅力に注目〜
こんにちは!
システムズナカシマのインターン生、中嶋です。
ただ今、テクノロジーについて勉強中。
こちらのブログでは、学んだことをシェアしています。
今回は、2023年1月20日に発売されたソニーのモバイルモーションキャプチャーデバイス
「mocopi(モコピ)」について。
発売前から、VTuberやメタバースのクリエイターたちの間で話題となっていた「mocopi」。発売当日には、Twitterのトレンド入りも!
一体、何がそんなにすごいのでしょうか。
「mocopi」は、現実の人物や物体の動きを、慣性式モーションキャプチャシステムで計測。バーチャルな世界(仮想3D空間)におけるアバターなどの動きに反映させることができるツールです。
ちなみに、「慣性式モーションキャプチャシステム」とは、体に装着した慣性センサから獲得した加速度・角速度・方位の情報を骨格モデルに当てはめることで、体の動きを計測するシステムのことです。
「mocopi」の大きな特徴は、手軽さと低価格。
初期操作として、スマートフォンに専用アプリをダウンロードし、
Bluetoothでセンサーとスマホをペアリング。
撮影時は、小型で軽量の加速度センサー(直径約3.2cm、約8g)を、頭、両手足、腰の6か所に装着し、スマホで撮影するだけ。
価格は税込49,500円。
これまで、全身のモーションキャプチャーには、大がかりで高価な機材が必要だったことを思うと、そのハードルを大幅に下げたわけで、「mocopi」の登場が革命的だといわれるのも納得です。
「mocopi」開発の背景には、開発者たちの「3Dコンテンツの制作ビジネスに携わる方、VTuberの方々の支援につながるツールにしたい」という思いがあったそうです。
確かに、「mocopi」を使った撮影なら、屋外でも周りの人に気づかれにくく、顔出しを避けたいVTuberにとっては便利です。
さらに「mocopi」のデータは、リアルタイムで「VRChat」「Unity」「MotionBuilder」「VirtualMotionCapture」などの外部アプリに送信することもできるため、自分のモーションデータを使って、「Unity」で作成したキャラクターを動かすといったことも可能です。
課題としては、トラッキング情報に誤差が出やすく、動きが不自然になることがある、磁場が不安定な場所では、データも不安定になるなど、慣性式キャプチャの弱点がみられることでしょうか。
とはいえ、アバターたちは、より大胆に自己表現ができるようになりますし、フィットネス業界での活用など、新たなサービスの創出にもつながりそうです。